積みは快楽だ 社会人編

読書その他の雑記

【感想】推理デスゲームの完成形「名探偵に甘美なる死を」方丈貴恵

デビュー作から特殊設定ミステリ書き続けてきた方丈貴恵ですが、3作目にして「完成」したなという感じで、感慨深いですね。

【感想】同じ趣向が続いてつらい「クリスマス・プレゼント」ジェフリー・ディーヴァー

リンカーン・ライムシリーズはすごい面白いので、期待大で読み始めましたが、きっつかった、、、いやだって大体の短編が似たような趣向だし、ひねりは少ないし、、、

【感想】超純粋ミステリ「アリバイ崩し承ります」大山誠一郎

二冊とも作中ではマジでアリバイ崩ししかやってねえ、それなのにちゃんと面白い、これだよ、これこそ推理小説の面白さなんだよ!

【感想】変化球を前に自分のストライクゾーンを探る「変格ミステリ傑作選 戦後篇1」

キワモノです。変な小説もミステリも好きだから挑戦! 結果はなかなか悩ましい、ちょっと選者と趣味が違うんだよなー、アリ半分、ナシ半分

【感想】いままで読んだ全小説の中でワースト一位争い「原因において自由な物語」五十嵐律人

今まで小説1000冊以上読んできたけど、ワースト一位候補、、、つまらない理由をあまり長々書いてもしかたないので一言でいえば「出来の悪さ、雑さ」かなあ

【感想】期待した方向性とは違いました「神の悪手」芦沢央

将棋ミステリと聞いて、大いに期待して読み始めましたが、うーん、、、ちょっと方向性が違ったかなあ。

【感想】推理小説が好きなのがよく分かる「硝子の塔の殺人」知念実希人

一つ一つの謎のクオリティが高いかというと疑問というか、、、いまいちだけど、、、それはあれがそれでごにょごにょ。ロジックやトリックよりは物語の枠組みと、推理小説愛とかが評価ポイント。

Tiktokで本の紹介、再生数ゼロの原因と対策

なかなか厄介なのが、再生数ゼロのまま伸びない、通称シャドウバン。ここでは私が実際に引っかかった事例と、その対策結果を紹介したいと思います。

本を紹介する Tiktoker になろうぜ!

Tiktokの本の紹介動画で本が売れる! 「なるほどー時代だねー若者の本読みが増えるといいなー」じゃあないんだよ! 俺が、君が、やるんだよ!

【感想】複数の怖い話に実はある共通点が、謎が謎を呼び闇が闇を呼ぶ「ほねがらみ」芦花公園

大抵の推理小説だと謎を解くと光が現れるけども、本書だと謎を解くと闇が現れる。というか、謎を解くたび背後の闇が予想以上に深いことに気付く。やばい。

【感想】なんだこれ、、、トンデモ超展開小説「駄作」ジェシー・ケラーマン

感想と言われてもな、、、一体この小説は面白いのだろうか、果たして面白さとは一体なんなのか、などと自問しながら読むことになった。

【感想】SFの夜明けと想像力の翼「タイム・マシン ウェルズSF傑作集1」H・G・ウェルズ

さすがの歴史的傑作。タイムマシンという画期的ガジェットがすごいのはそうなんだけど、人類、文明の進化の果てと終焉まで書いちゃいますか、そうですか、まじか。

ブログ50記事達成

本ブログの現状 ・ブログ作成から2年半 ・記事50個 ・月間PV100 ・読者10人 うーん、、、投稿数が少なすぎ。このペースでいくと、記事100個まで5年かかるぞ、、、 でも好き放題書いて、読んでくれる人がいて、はてなスターまでもらえたりする。訪問者の方に…

【感想】誰でも思いつく「究極の仕掛け」と、誰にも書けない凄み「カーテン」アガサ・クリスティー

いや、その「仕掛け」は、ミステリ読者なら誰でも思いつくよ、ところがこの作品は誰にも書けないでしょ。

【感想】混沌とした解決篇と、それを断ち切る解決「死との約束」アガサ・クリスティー

本作の見どころは解決篇でしょう。 名探偵、皆を集めて、さてと言い。混沌。ポアロは最初から解決言ってやれば良いのに

【感想】重くない東野圭吾が読みたい人に「マスカレード・ホテル」東野圭吾

続々と現れる怪しい宿泊客とその対応、ホテルの裏側なんかを楽しみつつ、予想できない犯人もご用意。キャラクターも魅力的。信じるホテルマンと疑う刑事。

【感想】熱い小説家講座「小説家になって億を稼ごう」松岡圭祐

「小説の書き方」でなく「小説家になって儲ける方法」です。ちょっと違うよ。 うーむ、内容が濃く、熱量もすごい。あれ、私でも億かせげるのでは? と思えてしまうほど説得力がある。説得力があるうえに、「あなたなら当然できる」みたいなノリだから、「や…

【感想】妄言ってタイトルに書いてあるでしょ? 「月下美人を待つ庭で 猫丸先輩の妄言」倉知淳

日常の謎って一歩間違えば与太話ですけど、これはわざと与太話感強めでやってますね、、、というか妄言のたぐいなのでは? あ、タイトルに書いてあるじゃん。 それにしても、もう少しインパクトとか切れ味とかぶっとんだ話とか欲しいかなあ、だいぶ物足りない

【感想】これまた奇抜な特殊設定ミステリ「あと十五秒で死ぬ」榊林銘

新人のデビュー作含む特殊設定短編集。光るものがあるかといえば、めっちゃある。面白い。十五秒で死ぬという非常に厳しい特殊設定でよく書けるよなあ。 ただ、お前の実力はまだこんな物じゃないだろ、という気はする。次作が出たら買うけど、惜しいことにか…

【感想】ノンシリーズ短編集が本ミス1位は嬉しい「透明人間は密室に潜む」阿津川辰海

透明人間は密室に潜む 作者:阿津川 辰海 発売日: 2020/04/21 メディア: Kindle版 内容 透明人間は密室に潜む 透明人間による殺人の計画と実行。透明人間はどこに潜んでいるのか? 透明人間なら殺人も簡単かと思いきや意外と苦労が多く、そのあたりの設定と犯…

【感想】B級映画じゃないよ、計算し尽くされた一流の仕事だよ 映画「カメラを止めるな!」2017年

カメラを止めるな! 発売日: 2018/10/27 メディア: Prime Video 内容 B級映画、、、じゃないよー 感想 ネタバレ無しで感想書きますが、難しい。見視聴の方は、前情報入れずに観てほしい。できれば公式サイトすら見ないでほしい。 文字通りカメラを止めずワン…

【感想】あー驚いた、でもあれはどういうことだったの? あれとこれとそれは? 驚きvs納得感 映画「ユージュアル・サスペクツ」1995年

ユージュアル・サスペクツ (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video 内容 麻薬の運搬船が悪党どもに襲われる だがそこに麻薬はなく、一体どんな背景が? 感想 ミステリ映画。むむむ、感想と評価は難しいなあ。煙に巻くのが趣向の映画に、煙に巻か…

【感想】登場人物も読者も完全にやられてるやんけ「葬儀を終えて」アガサ・クリスティー

葬儀を終えて〔新訳版〕 エルキュール・ポアロ (クリスティー文庫) 作者:アガサ クリスティー 発売日: 2020/10/15 メディア: Kindle版 ”だが、もし私の推理が正しいなら” ポアロは思った。”いや、つまるところ私は正しい。当然だ。正しさが私の習慣だから!”…

【感想】これが華文ミステリか・・・衝撃&驚愕「13・67」陳浩基

13・67 上 (文春文庫) 作者:陳 浩基 発売日: 2020/09/02 メディア: Kindle版 内容 香港を舞台とした警察小説ミステリ 感想 華文ミステリ? 読んだこと無いけど、ミステリ先進国の日本の作品と比べたらどうせ・・・傑作じゃねーか! 激動の時代にあっての警察…

【感想】なんでこれ7冠なの納得いかなーい「カササギ殺人事件」アンソニー・ホロヴィッツ

カササギ殺人事件 上 (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 発売日: 2018/09/28 メディア: Kindle版 内容 クリスティーオマージュの作中作と、作中作をめぐるごたごた 感想 「本ミス」「このミス」「読みたい」他、ランキング7冠! 続く他作品もラ…

【感想】新たなループ物の傑作、一人用SF人狼「グノーシア」

グノーシア|オンラインコード版 発売日: 2020/06/02 メディア: Software Download 内容 一人用、SF人狼ゲーム 感想 話題のゲーム、クリアしました。146周でクリア。 人狼=グノーシア、占い師=エンジニア、等の言い換えがあるものの、基本的に人狼。最大15…

【感想】野心作か失敗作か、実験的で挑戦的でメタでアンチな唯一無二の怪作「虹の歯ブラシ」早坂吝

虹の歯ブラシ 上木らいち発散 (講談社文庫) 作者:早坂 吝 発売日: 2017/09/14 メディア: 文庫 内容 探偵上木らいちが遭遇する、虹の各色に対応した事件 感想 エロミスと言われるように特殊な手掛かりとそこから犯人を導くロジックも独特の良くできたミステリ…

【感想】なるほどとオチのつく、ある意味「侘び寂び」ミステリ短編集「夜の冒険」エドワード・D・ホック

夜の冒険 現代短篇の名手たち8 作者:エドワード D ホック 発売日: 2014/12/29 メディア: Kindle版 内容 ほぼ千の短編を書いたホックの自選ノンシリーズ短編集 フレミング刑事最後の事件 引退を宣告された刑事が臨む最後の事件 くされ縁 慎重派軍人とヒャッ…

【感想】いまいちすっきりしなくて残念「幽霊が多すぎる」ポール・ギャリコ

幽霊が多すぎる (創元推理文庫) 作者:ポール・ギャリコ 発売日: 1999/08/19 メディア: 文庫 内容 心霊現象が続く屋敷に心霊探偵が調査に訪れる 感想 「他ジャンルの作家が書いた、唯一のミステリ!」そういう売り文句に私は弱いのだ、が、これはいまいち。 …

【感想】挑戦的な意欲作に驚愕と困惑「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」早坂吝

○○○○○○○○殺人事件 (講談社文庫) 作者:早坂吝 発売日: 2017/05/12 メディア: Kindle版 内容 孤島で起こる殺人事件。一体この殺人事件の「タイトル」は? 感想 「タイトル当て小説」って何? と思うが、事件そのものが超難易度高いからせめてタイトルだけでも…