内容
透明人間は密室に潜む
透明人間による殺人の計画と実行。透明人間はどこに潜んでいるのか?
透明人間なら殺人も簡単かと思いきや意外と苦労が多く、そのあたりの設定と犯罪と世界観のすり合わせが楽しい。
六人の熱狂する日本人
ほぼ有罪で決まりと思われた裁判員裁判で、一人のアイドルオタクの発言から、事件は思わぬ方向に。とにかく異常なテンションが楽しい。
第13号船室からの脱出
船上での脱出ゲームと、平行して行われる犯罪。え、脱出ゲームってこんなにレベル高いの!?
感想
ノンシリーズ短編集が本ミス1位は快挙。
バラエティ豊かだけど、謎解きが少し弱いかなーと思ったところで、最後の第13号船室は白眉。謎のレベルが高いのはもちろん、それを解く側のレベルもめちゃくちゃ高い。
阿津川辰海の他の作品は読んでないけど、確かな実力を感じさせる短編集。