内容
ほぼ千の短編を書いたホックの自選ノンシリーズ短編集
フレミング刑事最後の事件
引退を宣告された刑事が臨む最後の事件
くされ縁
慎重派軍人とヒャッハー系軍人、兵卒から将軍にまでなった二人のくされ縁
スペインの町で3週間
休暇をさびれた町でとることにしたが、どうも様子がおかしいような。
感想
きっちりオチがつく安心のミステリ短編集。
特徴としては事件→オチというシンプルな流れを重視していることと、全体的に、読者をだましてやろうという気があまり感じられないこと。そのため、悪く言えば大きなサプライズが無い、良く言えば安心して読める。
オチを読んでの感想は「やられた、騙された、驚いた」ではなく、「なるほど、こう落としてくるか」みたくしみじみ感じいる感じ。バレバレのオチもあるが、良くいえば納得のオチなわけで不満は無い。ある意味「侘び寂び」ミステリ短編といえると思う。