内容
将棋にまつわる短編集
感想
将棋は分かりませんが、「ハチワンダイバー」とか「3月のライオン」とか好きなんですよ。天才たちの魂のぶつかり合い、いいですよね。
なので将棋ミステリと聞いて、大いに期待して読み始めましたが、うーん、、、ちょっと方向性が違ったかなあ。ミステリとしてのネタがある作品が多いんですが、そのせいで直球勝負じゃなくて変化球になってしまうんですよね。じゃあミステリ部分はどうなんだと言われると、かなり定義を広めにとったミステリーで、驚きとかロジック、トリックにあまり重きを置いていない。一人称の主人公が頭の中で勝手に納得してしまって、読者としてはどうも今ひとつ。
少し厳しい評価になってしまいましたが、この作者はもう少し追いかけようという気にはなりました。