内容
学校は死の匂い
雨の日に体育館で飛び降り自殺をする白い人影のうわさを確かめる。
悲鳴
映画サークルの大学生が殺人事件のうわさのある場所で映画をとることに。その後次々と奇怪な事件が発生する。
などらきの首
首を失った化け物が首を捜しているという言い伝えのある村で、少年のころ首が封じられているという洞窟に忍び込んだ恐怖の記憶が蘇るが・・・
感想
理由が分かるのに、理由が分かるから怖い。そういう恐怖を扱った作品が多い。ミステリの手法を使って書かれていて、「推理」が披露され一応の解釈を得られる。ただし全く事件の解決にならないのが、ミステリ読みには嬉しい悲鳴です。中でも表題作の推理と解決は良い。
ミステリとホラーに二股かけてる人におすすめ。
短編なのでどれもテンポ良く進みテンポ良く人が死ぬのも楽しい。おっここで死んじゃうかーうふふ、って感じ。
ただ、「ぼぎわん」や「ずうのめ」といった長編とくらべると少しパンチが弱いかな。(あいつらバケモノ級のバケモノが異常なだけではあるが)