積みは快楽だ 社会人編

読書その他の雑記

【感想】そして誰もいなくなった後、全員復活 「六つの航跡」 ムア・ラファティ

 

六つの航跡〈上〉 (創元SF文庫)

六つの航跡〈上〉 (創元SF文庫)

 

そして誰もいなくなった」後、全員復活

内容

クローン技術と記憶の継承で不老不死が可能となった未来、六人の乗った宇宙船で六人全員が死亡(他殺)。その後記憶を失った状態で六人がクローンで培養槽から復活。一体何が起こったのか? 犯人は誰なのか?

感想

クローズドサークルで全員が死亡、復活という奇抜な冒頭。最初に提示されるクローン七原則、登場人物の訳ありにも程がある過去、過去が明かされると同時に分かるクローン技術の歴史、そしてポンコツAI。

道具立ては非常に挑戦的で魅力的なんだけどなあ・・・うーん・・・消化不良だなあ。

上巻までは楽しく読めたが不自然さと無理やり感が下巻あたりはずっと尾を引いたままでサスペンスに乗るに乗れず失速。この設定でラストにサプライズ無しも厳しい。面白さのピークは冒頭だったなあ。惜しい。