積みは快楽だ 社会人編

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感想 「オービタル・クラウド」 藤井太洋

 

 ワクワクドキドキテクノロジーSF

内容

舞台は2020年の近未来SF。世界初の民間人宇宙旅行ISS行き)を間近に控えた地球。だがテロリストの魔の手が迫って宇宙ヤバイ。その兆候にいち早く気づいたのは一人の民間人だった。

感想

いやー途中から面白くて一気読みですね。

まず技術の話が面白いですよね。ひとつのアイデアをどう実現させて、それでどう問題が起こるかってのが実にテクノロジーSFで良い。敵も味方も基本的にDIYなのが今と地続きな未来って感じだ。なのにテロのスケールはでかくて、それを防ぐ手段もでかい。

技術用語と視点変更の多さで目眩がしそうだが、それが逆に近未来の歴史的事件に立ち会ってるようなスリリングさにつながってる気がする。技術の話を中心に据えながら、物語としての面白さも失わないのは凄い。

登場人物はみんな有能、これ大事。なかでも敵が良いですね。世を憎んだスーパーエンジニアテロリストマン。一人で世界を敵に回して戦う自信と能力、壮大な目的。(あと、無能な組織と上司に嫌気がさして失職した過去)

ただ、帯に「火星の人」の次はこれ! って書いてあったけどそれはどうかなあ・・・。火星の人(映画オデッセイ原作)は万人におすすめできるけど、これは結構技術よりなんで大丈夫かな、なので俺はgeekだって人には超おすすめ

藤井太洋ははじめてでしたが、他の作品も追ってみようっと。