現代短篇の名手たち3 泥棒が1ダース (ハヤカワ・ミステリ文庫)
- 作者: ドナルド・E・ウェストレイク,木村二郎
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
「ジョン、お前は泥棒なんだぞ」「今回は違うぞ!」
内容
愚かな質問には
泥棒が泥棒のコンサルタントを頼まれる。誰が誰を出し抜いたのか、まさに泥棒のプロの鮮やかなお手並み。
悪党どもが多すぎる
泥棒が銀行の金庫室までトンネルを掘ったら、そこには銀行強盗の人質が! どうしてこうなった。
真夏の日の夢
無実の泥棒が泥棒扱いされる話。いや泥棒だけど泥棒してないんすよ冤罪なんすよ。
芸術的な窃盗
泥棒仲間が画家に転職。話題作りのために自分の絵を盗んでほしいと頼まれる。
感想
泥棒のプロ、ドートマンダーさんが悪戦苦闘する短編集。有能なのにやたら不幸な状況におかれて笑ってしまう。それでも大抵はきっちり儲けをだしているのはかっこいい。軽快でユーモラスだし人は死なないし笑顔で読めるクライムノベル、楽しい。
ウェストレイクは初めて読みましたが、ドートマンダーさんは長編もたくさん出てるみたい。新刊で入手可は少ないけど、探して読もう。