積みは快楽だ 社会人編

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【感想】美醜、妄執、芸術の業「累 かさね」1-14(完) 松浦だるま

 

内容

醜いけど演劇の才能がある少女が、キスで顔が入れ替わる口紅を手にして・・・

感想

累 かさねという凄い漫画が14巻で完結しました。

テーマは美醜と芸術の業かなあ。登場人物は非常に少ないんですが何かいてもネタバレになるなあ。どいつもこいつも目的(演劇、復讐、歪んだ愛など)のためなら殺人も辞さない覚悟完了ばかりですからね。そして実際人が死ぬわけだ。

この口紅で顔奪っても1日しかもたないんですよ。さてどうするっていうサスペンス要素と、一癖も二癖もある登場人物の打算と妄執と業にぐいぐい引き込まれていく。その中のあまりに無力な友情もまた尊い。物語はどう考えてもどうしようもなく悲劇まっしぐらなんだけど最後はああああーってなります。ああ、凄い漫画を読んだ。

余談

めしにしましょう」の小林銅蟲がアシスタントやってます。